バーチャルサラウンド対応ヘッドセットなんて存在しない?!
前回の記事に関連してバーチャルサラウンド対応ヘッドセットについてお話しします。
MixAmpといったFPSでの使用を想定したアンプの登場により、コンシューマーゲーム機においても、ヘッドホンのバーチャルサラウンド化が進んできました。
PCにおいては、もっと様々なバーチャルサラウンドソフトウェアが出ています。
例えば、Windowsに標準で装備されているバーチャルサラウンドソフトウェア(Windows Sonic for Headphones)も存在します。デスクトップ右下のタスクトレイの中にあるサウンドのアイコン→立体音響→windows sonic for headphonesを選択すれば使用することができます。
他にも、razer THX special audioやdolbyなどさまざまなバーチャルサラウンドソフトウェアがあります。
この仕組みは、前回の記事(https://gadget-umeume.hatenablog.jp/entry/2021/01/03/152328)で詳しく説明していますので参考にしていただけると幸いです。
簡単に言うと、
本来サラウンドというのは、複数(3つ以上)のスピーカーから音を出すことによって、さまざまな方向から音を聞くことができる、と言うものです。
しかし、ヘッドホンは左右の二つのスピーカーしかないのが普通ですから、その二つのスピーカーからでもサラウンドっぽい音を出せるように頑張ったのがバーチャルサラウンドソフトウェアになります。
つまり、そのソフトウェアを通せば、どんなヘッドホンでもバーチャルサラウンドは聴けるのです。
ここで疑問に上がるのが、
バーチャルサラウンド対応、などと謳っているヘッドホンです。
筆者が使用しているrazer BlackShark V2 Xというヘッドセットも、
バーチャルサラウンド対応(Win10 64bitのみ)と書いてあります。
どういう意味なのでしょうか。
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これは、このヘッドセットをPCで使わないとバーチャルサラウンドを使えないというわけではなく、このヘッドセットを購入したときについてくるソフトウェアがwin10 64bitでのみ動作保証する、という意味になります。
また、そのソフトウェアに最適化されたドライバーがこのヘッドセットに積んである、という意味にも取れますが、前者の意味が強いでしょう。
どのようなヘッドホンだったとしても、その二つのスピーカーからサラウンドっぽい音を出すのがバーチャルサラウンドですので、
バーチャルサラウンド対応ヘッドセットなんて存在しないことになります。
厳密にいうならば、バーチャルサラウンドソフトウェア同梱、になるでしょう。
(ただ、コンシューマーゲーム機で使用する場合、そのソフトウェアは使うことができませんので、mixampやPS5の3Dオーディオに頼らなければならないということになります。)
最近話題の
razerのblackshark v2とblackshark v2 xの違いは、サウンドカードの有無とバーチャルサラウンドソフトウェアの違いです。
v2にはサウンドカードが付属しております。
また、v2にはthx speciac audioが、v2 xには7.1ch surround soundが同梱しています。
厳密には違いますが、thxが機能モリモリの上位互換のような立ち位置です。
いちおう、v2のドライバーはチタンコーティングされているがv2 xはされていない、という違いもあります。
自分は、ぶっちゃけコンシューマー機でしか使わないならサウンドカードはいらないし(パソコンだったとしてもオーディオインターフェイスもってるし)、thxにそんなに魅力を感じられなかったので安いV2 Xにしました。
(thxが欲しくなったら、v2 x所有者は安く買える)
ということで、
razerのblackshark v2 (x)の7.1ch対応というのも、ソフトウェア同梱であるということと同義であるということが分かりました。
バーチャルサラウンド対応と謳われていないヘッドセットであってもバーチャルサラウンドは使えますので、
体験してみたい方はwindowsの無料のものでお手持ちのヘッドホンで試してみるのがいいかもしれませんね!
ありがとうございました。
razer blackshark v2の具体的なレビューは後日。